全北大学校病院(Chonbuk National University Hospital)

1909年、全州管制慈恵医院を母胎に生まれた全北大学病院は、過去100年間の生命尊重、人間尊重の価値を守ってきている上級総合病院だ。2014年1月時点で、病床数1,084、年間外来患者87万人、年間入院患者35万人、年間手術16,818件の規模を有する。

地域がんセンター評価は全国1位、急性心筋梗塞の治療も全国1位、肝臓/腎臓の臓器移植手術実績も忠清/湖南圏1位、冠状動脈バイパス手術などの心血管手術部門、全国最高保健福祉部が認証した医療機関である。

1989年に一般業務管理と医療サポートのコンピュータ化が始まり、病院のコンピュータ導入が拡大していった。2013年には、統合医療情報システム(CUBIS)を新たに構築した。このシステムの主要なコンポーネントである電子カルテ(EMR)、受注コミュニケーションシステム(OCS)、病院統合管理情報システム(HIMIS)は、Delphiを使用して開発された。

「DelphiがWindows OS上でネイティブに実行されるので、私たちは、医療チームが重要だと訴えていた、高機能のユーザーインターフェイスを備えたアプリケーションを構築することができました。Delphiを選択したことは、CUBIS開発チームにとって素晴らしい判断でした。」

– 全北大学校病院 医療情報部 ITマネージャ キム・サムキョン氏

logo

dx logo 140

組織

全北大学病院

アプリケーション

CUBIS医療情報サービス

開発ツール

Embarcadero® Delphi®

課題

アプリケーション開発の時間

稼働中のシステムメンテナンスのコスト

スタッフの生産性向上の要求

結果

医療スタッフの生産性向上

高度なサービスを提供しながらもメンテナンスコストを削減

より広範なプラットフォームに対して機能強化を実現

Download PDF

課題

CUBISを開発する段階になったときに、プロジェクトチームの課題は、最小のメンテナンスコストでいかに使いやすいアプリケーションを構築するかだった。最も重要だったのは、高い機能を有するユーザーインターフェイスを持つアプリケーションの構築に適した技術を見定めることだった。

病院業務の特性上、アプリケーションは、病院のスタッフが、同時にいくつもの業務をこなしながら、ひとつの画面で患者の様々な情報をすばやく確認できるビューを提供する必要があった。この前提を元に、CUBISプロジェクトチームは、アプリケーション開発技術として、仮想マシンベースの技術(Webおよび.NET)、ネイティブ技術の2つを検討した。

主要な医療機関で使用されているさまざまな開発ツールの比較で、チームは、Webベースのシステムを用いたアプリケーションにおける問題点を発見した。IE、ChromeなどのさまざまなWebブラウザは、それぞれ少しずつ違いがあり、同じWebブラウザでもバージョンごとに異なっている。そのため、CUBISプロジェクトチームは、Web技術を用いた場合、ユーザーインターフェイスの一貫性を維持するためのメンテナンス上の課題と、目的を達成できないという問題があることを認識した。

さらに、Java、.NETなどの仮想マシンベースの技術では、付加的なソフトウェアが実行されなければならないため、パフォーマンス低下を引き起こすことが分かった。「私たちは、Javaや.NETの利用は、CUBISには困難であると判断しました。この規模の医療情報システムで要求されるパフォーマンスは得られないという結論です。」(全北大学校病院 医療情報部 ITマネージャ キム・サムキョン氏)

ソリューション

チームは、分析をネイティブ開発技術へと移す決定を下した。その結果、機能面とパフォーマンスからDelphiが開発ツールとして選定された。Delphiは、他の技術に比べてより少ない人数の開発者のみでメンテナンスが可能なので、病院の運用コストの削減に寄与できる。



Delphiを用いることで、全北大学校病院は高度な機能と高いパフォーマンスを備えた情報システムを構築することができた。「DelphiがWindows OS上でネイティブに実行されるので、私たちは、医療チームが重要だと訴えていた、高機能のユーザーインターフェイスを備えたアプリケーションを構築することができました。Delphiを選択したことは、CUBIS開発チームにとって素晴らしい判断でした。」(キム氏)

全北大学病院の開発者は、以前はPowerBuilderを使用していたため、Delphiの経験がほとんどなかった。しかし、Delphiは、開発生産性が高いだけでなく、他の開発環境に比べて学習も容易だった。「私たちは、SDSのが統合医療情報システムを構築する際に、はじめて、Delphiを使いました。しかし、DevGearから提供された3日間のDelphiトレーニングによってすぐにプロジェクトに参加できるようになりました。そのため、現在、外部からDelphi開発者を採用したり、援助を受けることもなく、直接メンテナンス業務を行っています。」(キム氏)

RAD技術のパイオニアである統合開発環境であるDelphiは、エンバカデロによる積極的かつ継続的な研究開発によってサポートされている。「Delphiが他の開発ツールと大きく異なるところは、WindowsだけでなくMac OS X、Android、iOSといったプラットフォームをサポートしていることです。エンバカデロは、急速に変化するIT環境に対応するために継続的なリリースを行ってくれています。」(キム氏)

結果

CUBISのパフォーマンスについては、医療スタッフから高い評価を得た。従来のマニュアル操作を模倣したユーザーフレンドリーなインターフェイスのおかげだ。「業務を中断させることなく、自動化が可能なので、医療スタッフの生産性を飛躍的に向上させることができました。アプリケーションはOS上で直接実行されるため、高速で安定した処理が可能になり、利便性と最適なパフォーマンスを提供しています。」(キム氏)

Delphiは、メンテナンスコストも劇的に削減した。「Delphiは高いコードの再利用を実現する素晴らしいフレームワークとオブジェクト指向プログラミング言語を備えています。CUBISが完成してから、私たちは、少人数の開発者たちだけでメンテナンスを行っていますが、継続して質の高いサービスを提供しています。」(キム氏)

開発生産性を最適化と追加機能供給の基礎を提供するために、CUBISプロジェクトチームは、パッケージを用いた開発アプローチを導入した。「Delphiは、再利用可能なパッケージにより、開発と管理における柔軟性も提供してくれました。これは、開発生産性の向上に加え、変更モジュールのみを個別に配布することもでき、配布が容易になり、ダウンタイムの大幅な削減も実現できました。」(キム氏)

「Delphiは、再利用可能なパッケージにより、開発と管理における柔軟性も提供してくれました。これは、開発生産性の向上に加え、変更モジュールのみを個別に配布することもでき、配布が容易になり、ダウンタイムの大幅な削減も実現できました。」

– 全北大学校病院 医療情報部 ITマネージャ キム・サムキョン氏