アプリケーションの開発と配置 - 技術概要
RAD Studioを使ってアプリケーションを開発しようとしている方は、以下のような疑問を持つかと思います。このページでは、これらの質問に答える情報を提供します。
- ネイティブアプリケーションの開発には、どのようなハードウェアとOSが必要ですか?
- 構築したアプリケーションはどの環境に配置できますか?
開発に必要なマシン
RAD StudioのIDEは、Windows、macOS、iOS、Android、Linux向けアプリケーションをすべてWindows上でコンパイルできるWindowsアプリケーションです。RAD StudioのIDEは、PAServerと呼ばれるリモートのプラットフォームアシスタントアプリケーションを使って、リモートプラットフォームと接続します。PAServerを通して、IDEは、開発したアプリケーションのファイル転送、アプリケーションコード認証、SDKの管理に加え、リモートデバッグを行うことができます。

Write, compile, package and deploy enterprise grade cross-platform apps





開発マシンとして必要となる環境
RAD StudioのIDEを使用するには、最低限、以下の環境が必要です。
- Intel Pentiumまたはその互換機1.8 GHz以上
- 3GBのメモリ(8GB以上を推奨)
- 6~60GBのディスク空き容量(※)
- 1440x900 以上の高解像度が動作する DirectX 11対応のビデオカード(1080p以上のスクリーンを推奨)
- Microsoft Windows 10(64-bit)
※RAD Studioのエディションとインストールする機能によって異なります。詳細は、こちらをご覧ください。
また、docwikiドキュメントのインストールノートも併せてご確認ください。
配置をサポートしているプラットフォームの必要環境
※サポートしているターゲットプラットフォームに関する情報については、こちらのページもご確認ください。
RAD Studio Sydneyは、以下のターゲットプラットフォームをサポートしています。
OS | サポート対象バージョン | ターゲットプラットフォーム (プロジェクトマネージャ のノード) |
サポートされている言語 | サポートされている UI フレームワーク | ||
---|---|---|---|---|---|---|
Delphi | C++ | FireMonkey | VCL | |||
Windows | Windows 10、Windows 8.1、Windows 7(SP1+)、Windows Server 2019、Windows Server 2016、Windows Server 2012 R2 | Windows 32 ビット | ||||
Windows 64 ビット | ||||||
macOS | 11 Big Sur、10.15 Catalina、10.14 Mojave、10.13 High Sierra | macOS 64 ビット | ||||
iOS | iOS 14、iOS 13、iOS 12、iOS 11 | iOS デバイス 64 ビット | ||||
iOS シミュレータ 32 ビット(iOS 10) |
||||||
Android* | 11、10、9、8、7、6 | Android 32 ビット | ||||
Android 64 ビット | ||||||
Linux | Ubuntu 18.04 LTS、Ubuntu 16.04 LTS、RedHat Enterprise Linux(version 7) | 64 ビット Linux | ** |
* RAD Studio は、NEONをサポートしている実デバイス(Android エミュレータ サポートではない)のみをサポートしています。
** FireMonkey for Linuxを使用
開発者向けの技術アドバイス
Apple macOS および iOS 向け開発に関するアドバイス
多くの国では、iOSおよびmacOSの開発で、ネイティブアプリケーションのコード認証のため、Appleのハードウェアが必要となります。これは、Appleのハードウェア上で実行するために必要とされるmacOSのエンドユーザーライセンス規約に基づくものです。コスト管理上の理由から、Mac miniなどとVNCアクセスなどを使ってひとつのAppleデバイスを共有したり、クラウド上のMacを借りるなどの方法は、それほど珍しくありません。
ラップトップPCで開発したい場合には、多くの開発者がMacBook Proを購入してWindowsの仮想マシン(VMWare FusionまたはParallels)を実行しています。MacにPAServerをインストールし、ローカル接続ですばやくiOSシミュレータにアクセスし、実行、テストできます。また、iOS、macOS向けにビルドし、Appleハードウェア上でアプリケーションのコード認証が可能になります。


Android 向け開発に関するアドバイス
Androidデバイスへは、直接接続が可能で、Androidエミュレータを使用するよりも高速に実行できます。