iOS アプリケーションを App Store への提出用に配置する

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iOS アプリケーション開発用の開発環境を構成し、アプリケーションの配布用プロビジョニング プロファイルを作成し、プラットフォーム構成「アプリケーション ストア」向けに [プロビジョニング]ページに必要な情報をすべて入力する作業が問題なく終了したら、App Store への提出用にアプリケーションを配置することができます。

モバイル アプリケーションを App Store に提出するには:

iTunes Connect のアプリケーション エントリを構成してアップロード待ちにする

メモ: 開発チームの一員として作業をしている場合には、チーム リーダーに頼んで iTunes Connect にアクセスさせてもらう必要があります。詳細は、Apple 社のドキュメントを参照してください。

新しいアプリケーションを App Store に提出するには、まず iTunes Connect にアプリケーションのエントリを作成する必要があります。既に App Store にアップロードしているアプリケーションの新しいバージョンを提出するには、新しいバージョン用に iTunes Connect のアプリケーション エントリを構成する必要があります。

アプリケーション エントリの構成が済むと、アプリケーションの状態は "waiting for upload" になります。

iTunes Connect にアプリケーションのエントリを作成する

  1. itunesconnect.apple.com を開いて自分の Apple ID でログインします。この Apple ID は、iOS デベロッパ プログラムに参加すると取得できます。
  2. ログインしたら、[Manage Your Application]を選択します。
  3. アプリケーション管理ページで、[Add New App]ボタンを選択します。
  4. アプリケーション作成ページで、[iOS]を選択します。
  5. ウィザードの指示に従って、各ページに必要なデータを入力します。

詳細については、Apple 社のドキュメントを参照してください。

新しいバージョン用に iTunes Connect のアプリケーション エントリを構成する

  1. itunesconnect.apple.com を開いて自分の Apple ID でログインします。この Apple ID は、iOS デベロッパ プログラムに参加すると取得できます。
  2. ログインしたら、[Manage Your Application]を選択します。
  3. アプリケーション管理ページでアプリケーションを選択します。リストに含まれるのは最近表示されたアプリケーションだけなので、検索を使用する必要があるかもしれません。
  4. アプリケーション ページで[Add Version]ボタンをクリックします。
  5. [New Version]ページに必要なデータを入力し、[Save Changes]をクリックします。
  6. アプリケーションのページに戻ったら、[New Version]の下の[View Details]をクリックし、[Ready to Upload Binary]をクリックします。

詳細については、Apple 社のドキュメントを参照してください。

アプリケーションの配置準備をする

アプリケーションのアプリケーション アーカイブ ファイルを生成する前に、アプリケーション バージョンや App ID などのアプリケーションの設定を確認し、必要なら更新してください。「iOS アプリケーションの最終配置」を参照してください。

アプリケーション用のアプリケーション アーカイブ ファイルを生成する

App Store への提出用にバンドル生成の準備ができたプロジェクト

アプリケーション用のアプリケーション アーカイブ ファイルを生成する手順は以下のとおりです。

  1. Mac 上でプラットフォーム アシスタントを実行します。
  2. RAD Studio の[プロジェクト マネージャ]で以下を行います。
    1. [ビルド構成]ノードを展開し、[Release]構成か、署名済みアプリケーション パッケージのビルドに使用するその他のプラットフォーム非依存構成をダブルクリックします。
    2. [ターゲット プラットフォーム]ノードを展開し、[iOS デバイス]ターゲット プラットフォームをダブルクリックして、そのプラットフォームを選択します。選択したターゲット プラットフォームが太字で表示されます。
    3. [iOS デバイス]ノードを展開し、ノード内の[構成]ノードを展開します。[アプリケーション ストア]プラットフォーム構成ノードをダブルクリックして、そのプラットフォーム構成を選択します。選択したプラットフォーム構成が太字で表示されます。
  3. [プロジェクト|配置を選択し、[配置] DMgrDeploy.png ボタンをクリックしてアプリケーションを配置します。

RAD Studio によって、IDE に既に追加した SDK を使ってアプリケーションがビルドされ、iOS デバイス プラットフォーム用に構成した接続プロファイルを使って Mac への接続が行われます。また、Mac 上で動作しているプラットフォーム アシスタントによって、App Store への提出用にアプリケーションが準備されます。

その後、Mac 上で生成されたアプリケーションが開発用システムへとコピーされます。最終的なアプリケーション ファイル(.ipa)は、プロジェクト フォルダ内に置かれます(<プロジェクト フォルダ>\iOSDevice\<選択した構成名>\<プロジェクト名>.ipa)。たとえば C:\Users\Username\Documents\RAD Studio\Projects\ProjectFolder\iOSDevice\Debug\ProjectName.ipa のようになります。

アプリケーションを App Store にアップロードする

iTunes Connect にアプリケーションのエントリを作成したら、アプリケーション アーカイブ ファイルをアップロードすることができます。

  1. Mac で Application Loader アプリケーションを実行します。
  2. Application Loader で、[Deliver App]を選択します。
  3. コンボ ボックスで、先ほど iTunes Connect に作成したアプリケーションのエントリを選択します。
  4. [Choose]ボタンをクリックし、アプリケーション アーカイブ ファイル(.ipa)を探して選択します。
    ヒント: アプリケーション アーカイブ ファイルを開発用 PC から Mac に移す必要はありません。元のアプリケーション アーカイブ ファイルが Mac のスクラッチ ディレクトリ内にあるためです。
  5. [Send]をクリックします。

この時点で、アプリケーションに以下のテスト処理が行われます。

  1. Application Loader が、アプリケーションに対して 1 回目の自動テストを開始します。アプリケーションがこの 1 回目のテストに合格したら、Application Loader は続けてアプリケーション アーカイブ ファイルを Apple に送信します。
  2. Apple は、ファイルを受け取ると、アプリケーションに対して別の自動テストを行います。アプリケーションがこの 2 回目のテストに合格したら、Apple はアプリケーションを人の手によるテストの待ち行列に入れます。
  3. 最終的に、Apple で人の手によってアプリケーションが確認されます。

アプリケーションがそれぞれのテストで合格/不合格のどちらになっても、電子メール通知が送られてきます。

アプリケーションがどれかのテストで不合格になると、アプリケーションの App Store への提出は中止されます。報告されたエラーを修正し、このページの手順をアプリケーション アーカイブ ファイルの生成からやり直す必要があります。たとえば、バンドル ID のエントリが一致しないと Apple に指摘された場合には、[プロジェクト|オプション...|バージョン情報で、アプリケーション用に作成した App ID と一致する値を CFBundleIdentifier キーに構成しているかを確認してください。

アプリケーションがすべてのテストに合格すると、アプリケーションは App Store に公開されます。あるいは、iTunes Connect でのアプリケーションのエントリの構成時に指定した場合には、先の時点でリリースされるようスケジュールされます。

関連項目