Android エミュレータの作成

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Android エミュレータとは、具体的な Android デバイスを表す Android 仮想デバイス(AVD)です。Android エミュレータをターゲット プラットフォームとして使用すると、PC 上で Android アプリケーションを実行しテストすることができます。

  • Android エミュレータを使用するかどうかは任意です。
  • Android エミュレータは、RAD Studio のインストール中にデフォルトでインストールされます。
    • 製品のインストール時にこのエミュレータをインストールすることをお勧めします。
    • このエミュレータは Android アプリケーションのデフォルト ターゲットとして使われるため、開発用システム上で簡単に Android アプリケーションを作成し実行することができます。
  • 独自に Android エミュレータを作成する場合には、サポートしたい Android デバイスごとにエミュレータを作成することを検討してください。
  • RAD Studio では以下のターゲットをサポートしています。
    • バージョン 4.0 以降の Android エミュレータ
    • ARM バージョン 7 以降の Android デバイス
  • Android エミュレータを仮想マシン(VM)上で使用することはできません。エミュレータが VM 上で起動したとしても、そのエミュレータでアプリケーションは動作しません。
  • Android エミュレータのパフォーマンスが非常に悪いという問題は有名です。

インストール済みの Android エミュレータは rsxe5_android という名前で、WVGA800 スキンと Android 4.2.2 が使われています。

Android システム画像をインストールする(必須)

Android エミュレータを作成する前に、エミュレータで使用できる Android システム画像をインストールする必要があります。

メモ:RAD Studio のインストール時に Android SDK および NDK をインストールした場合には、有効な Android システム画像(Android 4.2.2 API 17 など)が[Android SDK Manager][Installed]として表示されているはずです。その場合、別の Android システム画像をインストールする必要はありません。

手順は以下のとおりです。

  1. [Android SDK Manager][スタート|すべてのプログラム|Embarcadero RAD Studio <バージョン>|Android ツール]を選択)を起動します。
  2. パッケージ ツリーで、リスト内の最初の Android ノードに含まれる ARM EABI v7a System Image のチェックをオンにします。
    Android ノードとは、たとえば Android 4.2.2 (API 17)Android 4.3 (API 18) などです。
    InstallAndroidSystemImage.png
  3. [Install 1 package...]をクリックします (自動的に選択されているチェック ボックスがあればオフにします)。
  4. [Choose Packages to Install]ページで[Accept License]をクリックし、それから[Install]をクリックしてシステム画像をインストールします。
Android エミュレータの作成 - 主要フィールド

[Android 仮想デバイス・マネージャー]を使って Android エミュレータを作成する

システム上で Android エミュレータを作成する手順は以下のとおりです。

  1. [Android SDK Manager][スタート|すべてのプログラム|Embarcadero RAD Studio <バージョン>|Android ツール]を選択)を起動します。
  2. [Android SDK Manager]で、[Tools|Manage AVDs...]を選択します。
    ManageAVDs.png

  3. [Android 仮想デバイス・マネージャー][新規...]ボタンをクリックして仮想デバイスを新規作成します。
    [Android 仮想デバイス・マネージャー]で[新規...]をクリック

  4. [新規 Android 仮想デバイスの作成 (AVD)]ダイアログ ボックスで、エミュレートする対象の Android デバイスを選択し、その Android デバイスについての詳細情報を入力します。FireMonkey モバイル アプリケーションを実行するには、Android エミュレータが次の要件を満たしている必要があります。
    1. [ターゲット]で、API レベルが 17 以上の Android SDK を選択します。ドロップダウン リストには、インストール済みの Android SDK のバージョンが含まれています。
    2. [エミュレーション・オプション][ホスト GPU を使用する]をオンにします。
    3. [装置]に、エミュレートする対象の Android デバイスを選択します。
    ヒント: Nexus S などの古い Android デバイスのエミュレートは、Nexus 10 などの新しく、より大きなデバイスのエミュレートよりも速く動作する可能性があります。
  5. [OK]を 2 回クリックすると、新しい Android エミュレータが作成されます。
  6. これで、作成したエミュレータが[Android 仮想デバイス・マネージャー]に表示されます。
    AVDwithEmulator.png

RAD Studio では、この Android エミュレータは、[プロジェクト マネージャ][Android]ターゲット プラットフォーム ノードの[ターゲット]ノード内に表示されます。「[ターゲット]ノードの使い方」を参照してください。

コマンド ラインを使って Android エミュレータを作成する

次のようなコマンドを入力して、コマンド ウィンドウで Android エミュレータを作成することができます。

echo no | android -s create avd -n my_android -t 1

スキンを使用したければ、次のオプションを追加します。

--skin WXGA800-7in

詳細は、Android のドキュメントを参照してください。

Android エミュレータを起動する

エミュレータが現在のターゲット プラットフォームになっていれば、エミュレータ上で Android アプリケーションを実行する前にエミュレータを起動しておく必要はありません。ただし、RAD Studio の起動前などに、別途 Android エミュレータを起動することをお勧めします。よく知られているようにエミュレータの起動や実行には時間がかかるため、事前にエミュレータを起動しておけば、アプリケーションで素早くエミュレータにアクセスできます。

Android エミュレータは、[Android 仮想デバイス・マネージャー][Android SDK Manager]から起動可能)を使って起動することをお勧めします。

RAD Studio にインストールされたデフォルト エミュレータなどの Android エミュレータを起動するには:

  1. [Android SDK Manager][スタート|すべてのプログラム|Embarcadero RAD Studio <バージョン>|Android ツール]を選択)を起動します。
  2. [Android SDK Manager][Tools]メニューをクリックし、[Manage AVDs...]を選択します。
  3. [Android 仮想デバイス・マネージャー]でエミュレータを選択し、[開始...]をクリックします。
    RSXE5Android.png

  4. それから、[起動オプション]ダイアログ ボックスで[起動]をクリックします。
    LaunchOptions2.png
  5. これでエミュレータが起動します(これには 5 ~ 10 分かかる可能性があります)。
    EmulatorRunning3.png

    [プロジェクト マネージャ]の[Android]ターゲット プラットフォームの[ターゲット]ノード内に、エミュレータが表示されます。
    OurEmulatorRunning.png

ヒント: 実行中の Android エミュレータが[プロジェクト マネージャ]に実行中として(上のスクリーンショットと同じアイコンで)表示されない場合には、「[ターゲット]ノードの使い方」を参照してください。

次のステップでは、Android アプリケーションをエミュレータ上で実行します。[プロジェクト マネージャ]で、エミュレータ名が太字になっていて、ポート番号がかっこ内に表示されている((5554) など)ことを確認してください。これはエミュレータが実行中であり、ターゲット プラットフォームとして現在選択されていることを示します。

詳細は、http://developer.android.com/tools/devices/managing-avds.html を参照してください。

関連項目