さまざまなコンポーネントを使おう
日付型の情報入力ができるUIコンポーネント
出版日と購入日の情報入力ができるUIコンポーネントを配置します。日付の入力には、TDateEditコンポーネントを使います。このコンポーネントは日付入力用に用意されており、日付チェックなどの手間が省けます。
図1-9 TDateEditの配置
図1-9のように、TLabelとTDateEditを2組み配置して、それぞれプロパティを設定します。
Label5
DateEdit1
Label6
DateEdit2
FireMonkeyには日付や時間を扱うためのUIコンポーネントの他にもたくさんのUIコンポーネントが揃っています。この場合は日付でしたが、時刻の入力や表示、色の一覧をドロップダウンして選択できるコンポーネントなどもあります。
リスト項目を表示するUIコンポーネント
著者一覧を表示するUIを作成します。著者は複数人いることがありますのでリスト項目を使います。リスト項目のUIコンポーネントは、TListBoxです。
図1-10 TListBoxの配置
Label7
ListBox1
画像を表示するUIコンポーネント
最後に、書影の画像を表示するコンポーネントを配置します。JPEGやPNGなどの画像フォーマットを表示させるグラフィックコンポーネントとしてTImageControlが用意されています。
図1-11 TImageControlの配置
図1-11のようにTLabelとTImageControlを配置し、プロパティを設定します。
Label8
ImageControl1
メインのユーザーインターフェイス作成は、これで完了です。最終的なコンポーネントの配置は図1-12を参考にしてください。
図1-12 プロパティを設定した入力ボックス
お気づきかと思いますが、C++のコードは一行も書いていません。これらのUIコンポーネントの配置をすべてコードで書くことを想像すると、デザイナ上でドラッグ&ドロップで設計する効率の良さがお分かりいただけると思います。
ビルドしてみよう
C++のコーディングは、次回以降で行います。今回作成したアプリケーションをビルドして、実行してみましょう。実行ボタン(または[実行|デバッガを使わずに実行]メニューを選択)をクリックすると、プロジェクトがビルドされ、ターゲットプラットフォーム(デフォルトでは「Win32」)でアプリケーションが起動します。
図1-13 Windows向けにビルドして実行
iPhoneやAndroidといったマルチデバイス向けのビルドもできるのですが、その辺はもう少し先で。次回はこの画面とデータベースを連携させます。