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エンバカデロ製品のライセンス

ソフトウェア・ライセンスについて正しく理解し、適切な製品を購入しましょう

エンバカデロ製品は、ソフトウェア・ライセンスとして提供されており、お客様には、使用許諾契約に基づき、その使用権がライセンスされます。

開発ツールのライセンス

開発ツール製品(RAD Studio、Delphi、C++Builder)では、ツールを使用する「使用権」がライセンスとして付与されます。また、ツールの使用権のほかに作成したソフトウェアを再配布するための再配布権も必要となります。一般的にエンバカデロの開発ツール製品には、一部の機能を除き、再配布権が含まれているため、再配布可能なファイルをお客様が作成したソフトウェアとともに配布することができます(すべてのファイルを再配布できるわけではない点にご注意ください。配布可能なファイルは、製品インストールフォルダ内のradstudio_deploy_ja.htmに記載されています)。

永続ライセンスと期間ライセンス

ライセンス(使用権)は、永続的に付与される「永続ライセンス」と1年などの一定期間付与される「期間ライセンス」に分けられます。永続ライセンスは、使用権が付与されたユーザーが永続的に使用できるライセンスです。

永続ライセンスの場合でも、無期限で製品利用が保証されるわけではないことにご注意ください。ソフトウェアは、常にアップデートやサポートを必要としますが、これらのサービスを利用するには別途有効なサポートサービスが必要です。ライセンスに関する各種変更手続き等もこれに含まれます。継続して製品を使用される場合には、サポート契約を維持されることをお勧めします。

指名ユーザーライセンス

エンバカデロの開発ツールは、指名ユーザーライセンスと呼ばれるライセンス形態を採用しています。このライセンスは、特定の個人に使用権が与えられるライセンスです。複数のユーザーで共有したり、譲渡することはできません。ソフトウェアは複数のコンピューターにインストールして使用することができますが、同時に使用できるのは1つのみです。

指名ユーザーライセンスでは、お客様ご自身がエンバカデロのカスタマーポータルで、ライセンスを維持・管理します。指名ユーザーライセンスを他のユーザーに譲渡することはできません。唯一の例外は、企業で購入したライセンスで、使用者が退職などの理由で使用を終了し、新しい担当者に引き継ぐ場合です。この場合には、使用者変更の手続きが可能です。この手続きを行うには、有効なサポートサービスに加入している必要があります。サポートサービスに加入していても、企業をまたいだ使用者の変更や、個人購入のライセンスを企業に変更する(あるいはその逆)もできません。

※ 使用者変更は、退職等の理由により使用者が変更になった場合のみを想定しています(そのため一度使用を終了したユーザー(EDNアカウント)に再び使用権を戻すことはできません)。プロジェクト内またはプロジェクト間で、ひとつのライセンスを複数ユーザーで使いまわすことはできません。

ネットワークライセンス

ネットワークライセンスは、ユーザー個人でライセンスを管理するのではなく、企業内に設置するライセンスサーバーによって集中管理されるライセンスです。ネットワークライセンスには、指名ユーザーライセンスと同様に、組織内のユーザーに割り当てられる「ネットワーク指名ユーザーライセンス」と、組織内の不特定多数がライセンス数分を同時に使用できる「ネットワークコンカレントライセンス」の2つのライセンスがあります。

ネットワーク指名ユーザーライセンスは、組織内でライセンスを一括管理し、使用者の割り当て変更が可能です。ライセンスが付与されるのは通常の指名ユーザーライセンスと同様に、1ライセンスあたり1名であることには変わりがありません。ただし、エンバカデロのサーバーでライセンスを管理するのではなく、自社に設置したライセンスサーバーでライセンス管理を行うため、組織内で確実にライセンス資産の管理を行い、ライセンス使用の最適化を行いたい場合に便利です。自社にライセンスサーバーを設置し、ライセンス管理者を割り当てる必要があることから、通常5ライセンス以上のライセンスを必要とする場合に効果的であると言われます。

ネットワークコンカレントライセンスは、組織内の使用者の数が多いものの、同時使用数が一定数に抑えられている場合に有効です。ネットワークコンカレントライセンスの価格は、指名ユーザーライセンスのおよそ2倍になるため、価格メリットが出るのは、1人あたりの使用頻度が50%未満であるケース、または後述する複数拠点での利用のケースです。

ネットワークライセンスは、ライセンスサーバー(Embarcadero License Server)をお客様の環境に用意し、各ユーザーがアクセス可能な状態にしておく必要があります。また、これらを確実に運用、保守するために、サポートサービスへの加入は必須となります。

ライセンスサーバーの稼働環境については、こちらのドキュメントをご確認ください。

オンショア/オフショアでの利用

ネットワークコンカレントライセンスのもうひとつのユースケースは、オンショアまたはオフショアでの開発です。ライセンスを自社で確実に管理しながら、国内外の協力会社に利用させる形態をとりたい場合の解決策のひとつが、ネットワークコンカレントライセンスです。

ネットワークコンカレントライセンスを用いることで、企業は自社のライセンスを確実に管理、保持しながら、それを適切な協力会社のユーザーに使用させることが可能になります。

なお、日本で購入するネットワークコンカレントライセンスは、原則日本での使用に限定されます。ライセンスサーバーを日本に設置し、海外から利用したいという場合は、別途、お問い合わせください。

データベース製品のライセンス

データベース製品(InterBase)では、InterBaseを稼働させ、ユーザーがInterBaseにアクセスする「使用権」がライセンスとして付与されます。付与される「使用権」は、製品エディションごとに異なります。

InterBase Serverのライセンス

InterBase Serverでは、コンピューターにInterBase Serverをインストールして稼働させる「サーバーライセンス」と、このInterBase Serverにアクセスするユーザー数分の「クライアント接続ライセンス」が必要です。クライアント数が膨大である場合、あるいは、クライアント数を特定できない場合には、「無制限接続ライセンス」が必要です。

InterBase Serverの「サーバーライセンス」では、1つのInterBase Serverインスタンスを起動させることができます。複数のPCでInterBase Serverを起動する場合には、起動するインスタンス数分の「サーバーライセンス」を購入します。バックアップサーバーなどにInterBase Serverをバックアップ用として用意する場合、InterBase Serverのインスタンスが同時に稼働しない限り、1つの「サーバーライセンス」で構いません。しかし、同時に双方のInterBase Serverのインスタンスが稼働している状態が発生する場合には、それぞれにライセンスを購入する必要があります。

InterBase Desktopのライセンス

InterBase Desktopは、InterBaseが稼働するPC内でのアクセスに限られますので、別途クライアント接続ライセンスを用意する必要はありません。ただし、InterBase Desktopでは、接続可能なクライアント数/セッション数が限られますので、ソフトウェア側で、その接続数を超えないように制御する必要があります。InterBase Desktopのライセンスは、InterBase DesktopをインストールするPCの台数分用意します。

InterBase ToGoのライセンス

ToGo Editionは、アプリケーションプロセス内で実行されるInterBaseエンジンで、ライセンスの考え方は、InterBase Desktopと同様です。ToGo Editionのライセンスは、ToGo Editionをインストールするデバイスの数だけ必要となります。

Developer Editionのライセンス

RAD Studio / Delphi / C++Builderに含まれるDeveloper Edition(別途ダウンロードすることもできます)は、開発目的の使用に制限されたライセンスです。開発目的とは、アプリケーションないしはシステムの操作、あるいはパフォーマンス評価を目的として、InterBaseを単独または別のプログラムと組み合わせて実行することです。Developer Editionは、連続して稼働させることはできません。