FORUM8 Co., Ltd. Case Study

Delphi for development

株式会社フォーラムエイト
会社名

株式会社フォーラムエイト

アプリケーション
  • 3次元VRバーチャルリアリティソフト「UC-win/Road」
  • Civil engineering/construction design
開発ツール
DelphiDelphi
課題

32bitアプリケーションの64bit化

結果
  • 開発生産性が高く、分業が可能なDelphiを採用
  • 豊富やライブラリやコンポーネントの活用により、大幅な工期短縮を実現
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株式会社フォーラムエイト

フォーラムエイト、Delphi 10.1 Berlinの豊富なライブラリにより期待以上の生産性を実現、大規模な3次元VRソフト「UC-win/Road」の64bit化を可能に

FORUM8

「Delphiは、ライブラリが豊富で、UC-win/Roadの開発でも提供コンポーネントを使用している。コンパイル時に設定を64bitにすることで簡単に64bit化することができ、大幅な工期短縮となった。」

- 株式会社フォーラムエイト ペンクレアシュ・ヨアン氏

土木分野を中心にソフトウェアを提供する株式会社フォーラムエイトが提供する「UC-win/Road」が、顧客の要望に応え64bitネイティブ対応となった。

業界に先駆け2000年にリリースした3次元VRバーチャルリアリティソフト「UC-win/Road」は、大規模な3次元空間、VRを短時間で容易に作成することができる汎用的なVRアプリケーションだ。初期からDelphiで開発を進めており、今回の64bitネイティブ対応の開発では、Delphiが持つ提供コンポーネントと言語特性により大幅な工期短縮を実現した。

UC-win/Roadは、建築土木の分野でVRが登場した初期からシミュレーション用途として活用されている。すでに3Dシミュレーションは、大規模化が進んでおり、計測データの読み込む量を増やしたいといったニーズも高かった。しかし、従来のUC-win/Roadは、32bitで演算をしていたため、点群の座標を作る際、より多くの点を読み込むなど、街全体を一気にシミュレーションすることが難しく、部分毎にシミュレーションを行う必要があった。

今回64bitネイティブ対応に伴い、従来20×20kmだった長距離道路のシミュレーションが400×200kmに拡大され、津波・氾濫、風、音響など解析結果の長時間可視化、地形空間の拡大、分析能力の向上に加え、配置モデル数の拡大、高品質テクスタ、4GB以上のメモリを有するモデルにも対応可能となり、より大規模な3D空間をストレスなく表示することができるようになった。処理速度も上がり、エンジニアとユーザにとって負荷がなく、本来注力すべきポイントに集中できる環境となったという。

64bitネイティブ対応の開発におけるDelphi 10.1 Berlin採用のポイントと優位性について同社執行役員 VR 開発マネージャのペンクレアシュ・ヨアン氏に話を伺った。同社では、初期の3D ソフトウェア開発から Delphi を全面採用している。

「コードの見やすさという点で生産性が高く、少人数の分業ができることからわずか数名の開発チームながら2年という期間で初期バージョンをリリースできた」と高く評価されている。

今回の64bit対応では、UC-win/Roadの3Dシミュレーションの演算を32bitを前提とした設計で行っていたため、変数宣言の変更や64bitに対応した演算方法に変更するなど、これまで積み上げてきたソースコードをひとつひとつ修正する必要があった。しかし、Delphiが持つ提供コンポーネットと言語特性によって開発期間が大幅に短縮できたという。

「Delphiは、ライブラリが豊富で、UC-win/Roadの開発でも提供コンポーネントを使用している。コンパイル時に設定を64bitにすることで簡単に64bit化することができ、大幅な工期短縮となった。UC-win/Roadの開発では、独自開発ライブラリも多く存在する。それらを64bitに対応するために必要な変数や処理の変更においては、Delphiが持つ明瞭な言語構により、修正箇所を簡単に検索・修正することができた。」

フォーラムエイトは、土木分野での3Dシミュレーションにおいては業界でもトップクラスを誇る。VRベースのツールを軸とした多彩なシミュレーションや可視化による独自のソリューションを展開している。実際に同社のショールームには、さまざまなVRソリューションの展示を行っており、実際に体験することも可能だ。

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執行役員 VR 開発マネージャ
ペンクレアシュ・ヨアン氏

この車の運転などを仮想的に体験できるドライビングシミュレータもそのひとつだ。ネットワークを介して複数のコンピュータを結合したクラスターシステムを構成し、複数の表示装置に対してそれぞれ対応するコンピュータで生成した各映像を、低遅延で同期表示するシミュレーションシステムを提供している。これらの高度な技術開発においてもDelphiを活用することで、迅速に開発ができているという。

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同社のショールームには、様々なVRソリューションの展示を行っている。これは車の運転を仮想的に体験できるドライビングシミュレータ

昨今、様々な業界・用途でVRや3Dシミュレーションの利用が広がってきている。アミューズメントや運転技能訓練、車両開発のほか、道路交通に関する学術研究など、多岐にわたる業界で求められる。また、ハイスペックなマシンでシミュレーションを行うだけでなく、現場に持ち出したタブレット端末やスマートフォンなどとのデータ連携やIoTデバイスで取得したデータを活用するなど、マルチOS・マルチデバイスを利用したシステムの開発を効率よく行う必要が出てきている。

「パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレット、iOS、Androidといったマルチデバイスへの対応を可能にすることで、建設・土木の現場でも使用できたらと考えている。また、SILSシミュレーション制御やクラスター同期方式の追加をはじめとして、研究用ドライビングシミュレータ向けの各種機能も拡張しており、自動車・製造業界、教育、エンタテインメント、医療分野など、さらなる市場拡大を視野に入れている。」

広がる活用用途と顧客のニーズに応えていくためにもDelphi の生産性を武器にUC-win/Roadは更なる進化を遂げていくだろう。