PocketSlip Success Story

Delphi Success Story

PocketSlip
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会社名

PocketSlip

アプリケーション

小売業向けモバイル デジタルレシート アプリ

開発ツール
DelphiDelphi
課題
  • 市場化までの限られた開発時間
  • 多様なモバイルプラットフォームに同時に配置可能なアプリを構築する必要性
  • 種々の小売バックエンドシステムに対応する統合
結果
  • 迅速なアプリケーション開発の実現
  • 単一のソースコードによるマルチプラットフォームサポート
  • 指数関数的な市場の成長
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PocketSlip

南アフリカのヨハネスブルグに本拠を構えるPocketSlip社は、2014年に創業し、ペーパーレスのレシートを発行できる小売店用デジタル モバイルアプリを開発した。ユーザーはPocketSlipアプリをモバイルフォンにダウンロードするだけで、このペーパーレスレシートサービスを利用できる。 一旦登録すれば、提携店舗で買い物をしたときにPocketSlip レシートを発行してもらえる。導入後、ペーパーレスレシートというコンセプトの採用は飛躍的に進み、PocketSlip社はこの革新的ソリューションを世界展開すべく準備を進めている。

「私は学習曲線を一からやり直すつもりはなく、とにかく開発作業を完了すべき必要に迫られていた。Delphiを使えば、短期間でクロスプラットフォームアプリを構築できることがわかっていた。」

– Ryno Coetzee, Software Engineer

課題

PocketSlipというコンセプトを思いついたとき、「市場にはこの種のアプリはまだ登場していなかった」とソフトウェアエンジニアのRyno Coetzee氏は語る。「レシートをPOSシステムからモバイルに送信するという発想は画期的で、私自身もそれまでに見たことがなかった。そのため、アプリとして製品化する前に、まず多くの探究的作業が必要となった。」

Coetzee氏は、競争の激しい市場を背景に、可能な限り迅速にアプリを開発する必要があったという。「コンセプトから構築まで3カ月程度しかなかった。とにかく他社に先駆けて市場化すること、したがって、半年~1年かけて学習している時間的余裕はなかった。」

アプリ開発における主要な課題のひとつは、小売業者ごとにPOSシステムが異なるという事実であった。この課題を克服するために、Coetzee氏は情報をアプリに通知できるバックエンド側のAPI(Application Programming Interface)を構築しなければならなかった。

「それぞれの小売業者が使用しているシステムについて情報を探り出し、統合を進める作業が大変であった」と同氏は語る。

熟練したプログラマーのCoetzee氏にとっても、モバイルアプリの開発は初めてであった。「自分には馴染みのなかった分野に取り掛かり、APIとの統合方法を模索していた。」

課題を克服するために、Coetzee氏は、様々なモバイルプラットフォームで使える、迅速かつ効率的で、使い易いツールが必要だと判断した。そして選択したのが エンバカデロのDelphiであった。

ソリューション

Coetzee氏は、モバイルアプリ開発に着手する以前から、Delphiプラットフォームについて精通していた。「PocketSlipを創ろうと閃いたとき、私はモバイル向けクロス開発には Delphi が必要であることを知っていた。過去10年間使用してきた同じ言語をモバイルにも使用できる。これでハードルを乗り越えられると確信していた。Delphiは開発者が手にできる最も優れた言語のひとつだ。」

Coetzee氏にとって重要要因はタイミングだった。 「私は学習曲線を一からやり直すつもりはなく、とにかく開発作業を完了すべき必要に迫られていた。Delphiを使えば、短期間でクロスプラットフォームアプリを構築できることがわかっていた。」

Coetzee氏が最も重要視したことは、Delphiを使えば単一のコードベースで数百万台の多様なデバイスに配布できる点であった。「まさにその単一コードベースをAndroid、 iOS、Windows、OS Xに配布できるのです。感動的です!」

FireMonkey クロスプラットフォームのGUI(Graphical User Interface)フレームワークは特に優れた機能だと同氏は付言する。「FireMonkeyによってDelphiコードを組み、Android、iOS など自分の選んだ配布先に展開できる。プラットフォーム非依存型である点でも優れものだ。デバイスに関係なくSQLデータベースと通信でき、同一のコードをコピー&ペーストするだけでPOSベンダー/リテーラー向けの統合パッケージを作成できる。」

エンバカデロのソフトウェアパートナーからコンポーネントや拡張機能を調達できる「インポートライブラリ」は、 Coetzee氏が評価する利点のひとつだ。「4日も5日もかけて自分で機能やコンポーネントを作成する代わりに、エンバカデロのソフトウェアパートナーから僅かな金額で調達、ダウンロードすることができる。エンバカデロの開発者コミュニティは大規模なので、自分ひとりで苦労しなくて済み助かっている。」

結果

期限内に開発工程を完了したのみならず、発売から3週間でPocketSlipアプリの登録者数は136 に達した。2か月後には新たに150のユーザー登録があった。「驚くべき反応だった」と Coetzee氏は言う。それを追い風に、PocketSlip社は南アフリカの大手銀行へのアプリ導入に向けて商談を進めている。

Coetzee氏 によれば、PocketSlipを採用する企業が増えるにつれ、今後大量の統合作業が予想されるという。「Delphiを使ってできることはまだまだたくさんある。現在、調理器具メーカーであるSageのシステムとの統合作業を行っている。 ディスカバリ段階の4~5日で容易にコーディングを完了できる。」

Delphiを使えば、アドホック統合は比較的シンプルな作業だ、と同氏は言う。「基本的に、データのETL (抽出/加工/APIへの書き出し)で済む。」

何年もDelphiコードを組んできた経験から、 Coetzee氏にとってモバイル向けクロス開発は容易であった。「それがDelphiの強みだ。同一のコードベースで、ボタンをクリック、それでよし! まさにモバイルアプリだ。」

Coetzee氏の予測では、同アプリの南アフリカ市場は1年以内に飽和点に達する。 「当社は今、一日あたり50ユーザーを獲得するペースで成長している。近い将来の世界展開に先立ち、現在、最終的な検証を進めている。」

「PocketSlipを創ろうと閃いたとき、私はモバイル向けクロス開発には Delphi が必要であることを知っていた。」

– Ryno Coetzee, Software Engineer