RAD Studio 10.3の新機能
RAD Studio 10.3は、Windows、macOS、iOS、Androidに加え、Linux(Delphiのみ)向けハイパフォーマンスネイティブアプリケーションの効率的な開発をサポートします。RAD Studio 10.3には、Windows向けのC++17サポート、Win64の数値計算パフォーマンス向上を含むC++言語の大幅な機能強化、コード補完の改善、デバッグ用のビルド最適化、新しいライブラリなど、C++開発者向けの大幅な機能強化が含まれています。また、Delphiには、インライン変数宣言、型推論など、新しい言語機能が加わっています。DelphiとC++双方の開発者向けには、VCLのHigh DPIディスプレイサポートの強化、Per Monitor V2サポート、新しいWindows 10およびWinRT APIのサポート、最新のプラットフォームサポートなどが提供されます。
RAD Studio 10.3 Enterpriseには、RAD ServerシングルサイトライセンスとInterBase ToGo配布ライセンス、CData Enterprise Connectorsライセンスも含まれています。さらに、RAD Studio 10.3 Architectには、新たにCData Enterprise Connectorsライセンス、Sencha Ext JS Professional、Aqua Data Studio、RAD Serverマルチサイトライセンスも含まれます。これらの機能は、企業システム向けにWebへのシステム拡張とアプリケーションバックエンドの構築、データベースの開発、管理、最適化をサポートするものです。
10.3 Release 3提供開始
RAD Studio / Delphi / C++Builder 10.3.3がリリースされました。10.3 Rio Release 3(10.3.3)には、DelphiならびにC++のマルチデバイス開発機能/Windows開発機能全般にわたる機能強化が加えられています。10.3.3は、有効なアップデートサブスクリプションに加入しているユーザーはダウンロードできます。
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マルチデバイス アプリケーション
好みのコーディングスタイルに適合
コーディングスタイルに合わせてIDEをカスタマイズ

Windowsアプリケーション
VCL(Visual Component Library)を用いれば、Windowsアプリケーションを容易なビジュアル操作で構築できます。10.3では、アプリケーションをモダンで最新に保つためのいくつかのアップデートが提供されています。
- HighDPIサポートの改善:マルチ解像度、すべてのコントロールのピクセル完全画像、また同様に、マルチ解像度モニタのためのスケーリングされた画像を必要とするカスタム描画などを、完全にサポートすることができます。
- Per Monitor V2サポート:すべてのWindowsのスケールに合わせて正しくサイズ変更することができ、異なる画面間でのDPIスケールの変更に対応することができます。
- Windows 10およびWinRT APIサポートの拡張:主要なWinRT APIや最近のWindows 10 APIが含まれており、Windows 10ストアでのアプリ内購入やトライアルなどにも対応しています。
- 10.3.2 の新機能:VCLの大幅な機能改善:
- ComboBox、MainMenu、PopupMenu、TreeView、StatusBar、PageControl、Button、DateTimePickerなどの数多くのコンポーネントにおけるアップデート
- High DPIおよびスケーリングサポートの強化
- フォーム、フレーム、描画、スタイルなどの基本動作の改善
- 10個の新しいVCLスタイル(10.3 Update 1)

RAD Server
RAD Serverは、サービスベースのアプリケーションを迅速に構築/配置できるアプリケーション基盤を提供します。
C++向けの新機能
多様な接続性を提供
先進のWindows 10、macOS、iOS、Android、Linux向けアプリケーションを構築可能
単一コードベース
Create apps for all supported platforms with less coding effort. Write once, compile everywhere.
多様なデータにアクセス
FireDACを用いれば、20以上のデータベースに同じ方式でネイティブアクセス可能。InterBase、SQLite、MySQL、SQL Server、Oracle、PostgreSQL、DB2、SQL Anywhere、Advantage DB、Firebird、Access、Informix、MongoDBなど、多様なデータソースに対応
レスポンシブUI
プラットフォーム検知が可能なレスポンシブUIを構築することで、1回UIを設計すれば、複数のプラットフォームに展開することが可能です。
Windows 10アプリの構築
最新のWindows 11対応アプリの構築をサポート。新しいUIコントロール、WinRT API、HighDPIサポートなどによりモダナイズしたVCLを搭載
Linuxアプリケーション
Linux向けサーバーサイドアプリケーションとFireMonkeyによるGUIアプリケーションの双方の構築をサポートしています(Delphi言語のみ)。
macOSアプリケーション
RAD Studioなら、macOS向けアプリケーションも迅速かつ容易に構築できます(Delphi言語でフルサポート)。
AndroidおよびiOSのサポート
iOSおよびAndroid向けアプリ構築を迅速かつスマートに実現。プラットフォームネイティブコントロールの使用により、デバイス最適化と単一コードベースを両立します。マルチデバイスデザイナですばやくUIを構築し、ライブプレビューで各デバイスでの実際の表示を容易に確認できます。
IoT(Internet of Things)
ガジェット、デバイス、センサーなどに接続するアプリを容易に構築可能。IoTを活用したシステムの構築に対応します。
クラウドサポート
RAD Studioには、すべてのプラットフォームで利用できるHTTP / RESTクライアントライブラリやAWSおよびAzure向けコンポーネントが搭載されています。強力なCData Enterprise Connectorsを用いれば、70以上のデータソースに容易に接続できます。
拡張性
RAD Studioでは、ライブラリやコンポーネント、プラグインを追加して機能強化が可能。独自のカスタムコンポーネントやプラグインを作成したり、サードパーティのエコシステムからすぐに使えるアドオンを入手することができます。
Architect版に新しいツールを搭載
Architect版には、アイデラファミリー製品群が新たに搭載されています。
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